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表具あれこれ

京表具とは?

京表具は、千年の都、京都の美的環境と、京都人の洗練された美意識に支えられ発達してきました。

 表装とも呼ばれる表具は、古来から芸術や宗教が盛んであった京都を中心として発達してきました。表装は、裂地や和紙を材料として、加湿と乾燥の繰り返しのうちに、複雑な工程を経て完成されます。

 表装の歴史は古く、仏教の伝来と共に中国より伝わり、経巻の表装から始まったが、掛け軸などは仏教の広まりとともに仏画像の礼拝用として始められたものが原型とされています。

 今日,表装と呼ばれているものには、襖、壁装、日常生活に密着した実用的な分野と、掛け軸、額、屏風、巻物など美術工芸的なもの、さらに高度な技術と豊かな経験が要求される古美術の修復まで含まれてます。

 表装はそれ自体が独立した物でなく、常に書画を鑑賞するうえでの手だてとして成り立つもので、さらに書画を保存するという役割をも担っています。目立たず、控えめでありながら、書画と一体の品格のある調和を作り出す事が要求されます。


 京表具は、千年の都、京都の美的環境と、京都人の洗練された美意識に支えられ発達してきました。というのも、京都は社寺仏閣や各茶道家元が存在しているため、古くから表具の需要が多く、腕の良い職人達が技を競い合って、発展したのも一因です。
▲ 主に一文字に使用される竹屋町金襴

 また、四季が移ろう山紫水明の土地が、表具師にとって必要不可欠な美意識や感性を育んできたということ。 それに、西陣の地で織成される豊富な裂地、吉野の地で漉かれる良質の表装用和紙など、最高の材料が容易に手に入れられたということも大きな要因の一つです。

 つまり、京表具は京都という土地の恵まれた環境から、生まれるべくして生まれた工芸品といえるでしょう。

 京表具は1995年、通産省より伝統的工芸品として産地指定を受け、更なる技術の研鑽を進め後継者のこの技術と精神が継承されることを願っています。